楽器が吹けるようになること以外にも、多くのメリットあり!
全国の吹奏楽部員を応援するこのブログ「吹ブロ!」を書いている、夢緒と申します。
少しでも多くの方に、吹奏楽を知って欲しい
すでに継続中の方には、より楽しく吹奏楽を続けてもらいたい
という思いで、このブログを書いています。
楽器だけなら個人で習えばいい。部員のみんなと音楽をつくることで得られるメリットが大きい!
「吹奏楽部に入れば、楽器が吹けるようになる」というのは、吹奏楽に興味のない人でも、部員の様子などを見れば分かりますよね。
楽器未経験の方からすれば、楽器演奏できるということだけでも、魅力的に思ってもらえるかもしれません。
でも、「楽器が演奏できるようになる」という点だけなら、吹奏楽部に入らなくても、個人で習いに行けばできるようになります。
私は、吹奏楽部に入るメリットは、そこではないと思っています。
吹奏楽はそもそも、木管楽器・金管楽器・打楽器を使って演奏される音楽のことです。
「部員のみんなで一つの音楽をつくる」という活動を通して得られるものがとても大きく、大変魅力的なのです。
ということで、長年吹奏楽を続けてきた私が選んだ、吹奏楽部に入るメリットを紹介したいと思います。
吹奏楽部のメリット【3選】
1,誰が欠けてもダメな世界。全員が主役になれる
ソロでは味わえない、音を重ねることの面白さ・奥深さを感じられる
吹奏楽の醍醐味は、なんといっても、大勢でひとつの音楽を完成させる楽しさにあります。
パートそれぞれ音色や役割が異なりますが、その音を重ね合わせるだけで、壮大な音楽ができあがります。
つまり、どのパートも絶対に欠かすことができないんです。
メロディ担当だから重要で、伴奏担当だから重要でない?
いいえ、そんなことはまったくありません。
伴奏のハーモニーがあってこそ、メロディの動きや、美しさがきわだつのです。
伴奏をしている側も、自分の音がメロディを引き立たせる重要なパーツになっているのだと理解した上で、自信をもって演奏しているんですね。
具体的な吹奏楽部の練習の流れは、まずは個人やパートで練習をします。そして、ある程度個々で演奏ができるようになったところで、全パートが集まって「合奏」を行います。
合奏は、指揮者がリーダーとなり、こんな感じで進んでいきます。
指揮者:「ここの部分を、まずは低音パートのチューバ、ユーフォニアムだけで吹いてみましょう。」
「次に、中音のトロンボーン、トランペット、ホルンだけで。」
「では次に、木管楽器(サックス、クラリネット、フルート)だけで。」
「各セクションがどのように動いているか分かりましたね。では全員で。」
言われたとおり、全員で吹いた瞬間…
えええーーー!!!すごい重厚感…!!!
全員で吹くと、こんなふうになるの!?
音楽ってこうやって、音が重なってできているのか…!!!
というような、驚きと感動を覚えます。
セクションやパートごとではまったく違う動きをしていても、全員で吹くと、まるで難しいパズルのピースがはまるかのようにして、重厚な音楽が完成するんですね。
練習のたびにこの感覚を体感していくと、いつの間にか取り付かれたように、合奏のとりこになっていきます。
吹奏楽では、この「合奏」をより美しく、心に響くものにするために、毎日練習するんです。
とは言っても、まずは個々やパート・セクションごとで練習を重ね、仕上がってきたタイミングで合奏をしていく流れが多いので、日々の練習自体は地味な作業になることが多いです。
それでも、合奏を何度も繰り返して曲が完成したときや、本番での演奏後に拍手を受けた時には、簡単には得られないような、とても大きな達成感を得られます。
そして何よりも、音楽を作っているメンバーに自分がいて、【自分がその重要な一員となれている】という感覚に、喜びを感じることができます。
ぜひ、「合奏で得られる喜び」を多くの人に味わっていただきたいと思います。
2,初心者から始めて、きちんと楽器の技術が身につく。一生続けられる。
入部前、上手に演奏する先輩たちを見て、
本当にこんなふうに演奏できるようになるの?
先輩たちがすごいだけじゃないの?
と、不安に思うこともあると思います。
でも、すごく見える先輩たちも、始めたころはゼロからのスタートで、同じように不安に感じている時期がありました。
入部当初は、当たり前ですがほとんどの人が担当楽器の「まったくの初心者」です。
例えばサッカーやバスケットボールなどのように、部活動が始まるもっと幼い頃から、地域クラブのようなところで経験済みで入部前からアドバンテージがあるというような人は、吹奏楽ではほとんどいません。
この、「みんながゼロから始める人ばかり」という点。
予備知識などなくみんな同じ状態から、純粋に切磋琢磨しあえる環境だというのも、吹奏楽部の良い点だと思っています。
また、3年間きちんと決められた練習を続ければ、強豪校でなくても、ひとつの曲を演奏できる程度には上達します。
身についた技術は不思議なことに、簡単には忘れません。
これは私自身が実際に体験しましたので、嘘ではないですよ(^^)
プロフィールページで紹介しております通り、実は私、中学で吹奏楽にのめり込み過ぎて勉強をおろそかにしすぎたため、高校入学と同時にいったん吹奏楽をやめて、大学で再開しています。
つまり、3年間のブランクを経て、また楽器を再開したわけです。
3年越しの演奏は呼吸も苦しく感じましたし、感覚を取り戻すために数日ほど時間を要したことは事実ですが、それ以降はどんどん感覚が戻っていき、1週間もすればほとんどブランクを感じさせない演奏をすることができたんです。
このとき、私自身が「楽器っていつでも再開できるものなんだ!!」と確認できた瞬間でした。
正直、とても安心しました。
3年も吹いていなくて、久しぶりに吹いたとき、また前のように吹けるのか…?
あんなに自信を持っていた楽器、全然吹けなくなっていたらどうしよう。
再開前は、不安で不安で仕方がなかったですからね。
ブランクがあっても、大好きな吹奏楽をまた続けられる!この世界に戻ってこられた!という喜びを、かみしめましたね~。
こんな具合に、吹奏楽部で担当した楽器は、何かの理由で辞めたとしても、またいつでも再開できます。
一生続けることも可能です。
年齢を重ねても関係なく続けられますし、運動とは違って、体力的なことやケガなどで続けるのが難しくなるようなこともありません。運動は運動で、楽器とは違う良さがありますけどね(^^)
今の世の中、「自分の好きなことや、特技を見つけることって、意外と難しい」と言われますが、私のように、吹奏楽部で出会った楽器が、一生のお供になる場合もあるんですよ♪
人生において「これが好き」「これなら語れる」というものがあると、なんだか自分が誇らしく思えますし、人生が豊かになると実感しています。
3,校内行事などで特別な役割を担える
学校の大切なイベントである入学式、卒業式、運動会などの学校行事。
実はこの学校行事という場で、吹奏楽部員だけの特別な役割があるんです。
それは、各行事で生演奏BGMとして演奏することです。
(ただ、これは学校によって異なりますのでご注意下さい。強豪校になればなるほど、この役割が用意されている可能性が高いです。)
高校生以上では校内にとどまらず、甲子園の応援として演奏する機会もありますね。
「しょせんBGM。主役じゃないじゃない。」と思った、そこのあなた。
場面に合った音楽というのは、イベントの雰囲気作りに欠かせません。
盛り上がりの度合いが、音楽あり・なしで全然違ってくるんですよ。
そしてその音楽(BGM)を、その学校の生徒がその場でライブ演奏してくれている。
考えるだけで、気持ちが上がります。
例えば、運動会の場合。
始まる前、クラスメイトはみんな自分のクラスごとで整列し、開会式と同時に入場行進していくという流れが多いと思いますが、吹奏楽部員は準備のため、クラスメイトとは完全に別行動をすることになります。
もう、この時点で「特別感」が味わえます(*^^*)
音楽室へ集合したのち、部員で協力して手際よく校舎裏へ楽器を運び出し、軽く音出しをして、演奏できる体制を整えます。開会式が始まるタイミングで顧問の指揮にあわせて、演奏開始!
全クラスの入場が終わるまでエンドレスで演奏することになるので、体力面はなかなかハードですが(笑)、それもまた良い思い出です。
私のように、運動が苦手で運動会の競技そのものでは活躍できなくても、BGMとして運動会を盛り上げる役割を担えたことが、とても嬉しかったですね。
運動会終了後、クラスメイトが、
「開会式の入場行進とか、だっる~(_ _)って思ってたけど、生演奏があるだけでめっちゃ雰囲気出るね~!やる気出たわ!!すごい楽しかった!」
と言ってくれたことがあります。
また、別のクラスメイトのお母さんから、
「吹奏楽部の生演奏が、まさか運動会で聴けちゃうなんてね。炎天下で演奏するの、大変だったでしょう。演奏があったおかげで、開会式からワクワクしてとても運動会楽しめたよ!」
なんて言ってもらえたこともありました。
もう、嬉しくて嬉しくて。
吹奏楽部でよかった!と思えた瞬間でした。
こんなふうに、校内行事でちょっとだけ特別な存在になれる、吹奏楽部。
なかなかオイシイ役割だと思いませんか♪
まとめ
私の実体験をもとに考えた「吹奏楽部のメリット」を紹介しましたが、いかがでしたか?
学校という場所で、部員のみんなと音楽をつくりあげていき、舞台で演奏を披露するという経験は、吹奏楽部でしかできないことです。
練習で大変なこともあるけれど、合奏の気持ちよさ・楽しさの方が上回ってくれます。
音楽が好きな方。
みんなで音楽をつくりあげる、その一員になってみたい方。
自分の好きなものや、特技を見つけたい方。
始めるときはみんな、まったくの初心者ばかりです。
吹奏楽、やってみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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