全国の吹奏楽部員を応援するこのブログ「吹ブロ!」を書いている、夢緒と申します。
少しでも多くの方に、吹奏楽を知って欲しい
すでに継続中の方には、より楽しく吹奏楽を続けてもらいたい
という思いで、このブログを書いています。
私の人生において、これ無しでは語れない!と言えるほど、どっぷりハマってしまった吹奏楽。
今は子育て中の身ですので演奏活動はお休みしていますが、現在進行形で吹奏楽は大好きです。
この記事では、私が吹奏楽を続けてきたことによって得たものを3つ、紹介したいと思います。
先にお伝えしておきますが、私は、特別なセンスや才能があったわけではありません。
いわゆる、凡人でございます。
凡人の私がたまたま吹奏楽部に入部して、練習に真面目に取り組んだ結果として、得られたものだということを前提に、お読みいただけると幸いです。
私の人生を豊かにしてくれた吹奏楽には、感謝の気持ちでいっぱいです。
私が吹奏楽部で得たもの3選
1,特技と呼べるものができ、自信がついた
同じ音楽系でも、ピアノより断然少数派!周りと被らない特技ができた
→自分に自信がついた、そして周りの目も変わった!
私は吹奏楽に出会うまで、自分に自信がなく、得意と言えるものがありませんでした。
唯一、字が上手な母から教わっていたので「ノートの字だけはきれいだよね~」と言われるくらいなもの。
運動なんて、大の苦手。ひどすぎて、よく周りから笑われていました。
性格も引っ込み思案で、嫌なことを言われても言い返せず、言われたい放題。
幼少期から音楽は好きでピアノを習っていましたが、他にもピアノを弾ける子は何人かいて、自慢できるほどではありませんでした。
そんな私が吹奏楽に出会って、決められた練習をサボらずに一生懸命続けた結果…
どんどん上達し、小学6年の頃には、担当していたクラリネットパートの中で1,2を争えるほどの技術が身につきました。
ある程度認められると、パートの中でもより難しい役割を与えられて、もっと頑張ろう!と思うことができました。
これといって自慢できるものがなかった私にとって、「自分はクラリネットが人より上手に吹けているみたいだ」と気づけたことや、「顧問の先生からも認められた」という事実が、とても大きな自信になりました。
そこから、自分自身だけでなく、私を見る周りの目も少しずつ変わっていきました。
ここから、私の人生そのものが好転していった気がします。
自分が、「ここなら輝けるかもしれない」という場所を見つけた感じですね。
たかが部活で人生が変わっただなんて…と、大げさに思われるかもしれません。
でも、私にとっては、吹奏楽部入部が間違いなく人生のターニングポイントになったと感じています。
2,一生続けられる趣味ができた
一度きちんと練習した楽器の技術は、簡単には忘れない。
ブランクがあっても、いつでも再開できる!
私の小学校時代の顧問の先生は、と~っても怖い先生でした。うまく演奏できない子がいると指揮棒を投げたり、怒鳴ったり。
ひどい場合は、合奏に参加させてもらえず、廊下に出されている子も。
そんな厳しい練習でしたが、暑い日も寒い日も、大事な本番前も、どんな時も欠かさず練習メニューに入っていたのは「基礎練習」でした。
音を8拍伸ばして、4拍休む。
メトロノームに合わせて、決められたリズム通りに全員揃えて吹く。
こんな、単調でつまらなく感じる基礎練習を無理矢理にでも毎日続けてきたことで、私は楽器演奏の基礎を、自分の力で身につけることができました。
基礎練習を終えて初めて、本番で演奏する曲の練習に入るというのも、約束事でした。
こんなふうにして、一通りきちんと基礎から練習を積み重ねたおかげで、大人になった今でも「練習の仕方」を忘れることはなくなりました。
学校を卒業後は、演奏家としてプロを目指す方もいますが、やはりそれはごく少数で、多くの人は一般企業に就職することが多いのが現実です。
でも、たとえプロにならなくても、社会人になってブランクがあっても、楽器を続けてきたことで人の役に立てる場面があるんです。
それは、結婚式の余興を頼まれた際や、会社などの組織・グループの中で、出し物を頼まれた時です。
演奏を頼まれ、久しぶりに楽器を練習する時も、焦らずにまずは必ず、基礎練習から。
その次に、曲の練習。曲の難しい部分は、やみくもにに繰り返すのではなく、丁寧に。
少し楽器を触れば、すぐ思い出せます。
きっかけは部活ですが、きちんと続ければ、お金を払って教えてもらう習い事と同じくらい(場合によってはそれ以上に)、しっかり身につくものなのだなぁと実感しています。
「自分の好きなもの、得意なものを見つけるのって、案外難しい」なんて言われる時代ですが、
私は部活がきっかけで、一生続けられる大好きな趣味を、手に入れることができました。
3,耳コピができるようになった
特別な訓練なく、ドレミを聞き分けられるようになった!→絶対音感が身についた!?
ここで私が伝えたいのは、吹奏楽部できちんと練習を続けると、耳もかなり鍛えられるのだということです。
吹奏楽部は、ただ「楽器の練習」だけを行っているわけではないんです。
自分以外の、他の部員が演奏する音色を耳を澄ませて聴き、先輩の美しい音色を聴いて、こんな音色で吹けるようになりたい!と、吹き方を研究したり。
同じ「ド」の音でも、全員で同時に出したとき、人によって高めのド・低めのドが出る場合があり、誤差が出ます。誤差が大きいと、きれいなハーモニーが作れません。それを合わせるため、全員の音をそろえていく「チューニング」と呼ばれる音合わせの練習をしたり。
こんな感じで、楽器を吹くだけでなく、日頃から「音を聴く」という機会がとっても多いのです。
このようにして私が毎日、音を聴き続けた結果…
特別な訓練をしたわけではありませんが、聞こえてくる音が、ドレミで聞き取れるようになりました。
いわゆる「絶対音感」が、完璧にではありませんが、身についたようなのです。
気付いたときは、自分でもビックリ。中学2年の時でした。
聞こえてくるメロディをすぐに楽器で再現できたり、踏切の音や学校のチャイム音などもドレミで聞きわけられたりして不思議な感覚になりますが(笑)、自慢できるちょっとした特技です。
【注意事項】
ただし、私の絶対音感は完璧なものではないようです。
コップを机の上に置く「コト」という音や、拍手の「パチパチ」音など(ドレミで表現されにくいような、生活音など)は、残念ながら聞き分けられません。
絶対音感テストのようなものを受けてみると、恥ずかしながら内容によって1~2割くらい間違えてしまうことも…。
また、吹奏楽部に入れば全員にこれが身につくかというと、そうでもないようです。
あくまでも私の場合、ということでご理解いただけたら幸いです。
部活中に、無意識に私が行っていた「自然と耳を鍛えていた行動」があるので、そちらは別の記事で紹介しますね。
まとめ
凡人の人生が、豊かになった
私が吹奏楽を続けてきて得られた3つのことのご紹介しましたが、いかがでしたか。
「私の人生には、これがある」と言えるものがある。
凡人ながら、それがちょっと誇らしいなと思います。
もしあの時、部活選びで吹奏楽部を選んでいなかったら、全然違う人生だったでしょう。
「人生は選択の連続」と言いますが、吹奏楽部に入部する選択をしてくれた当時小学4年生の自分に対して、お礼を言いたいです。
この記事を読んでくださった方に、
「吹奏楽部で身につくのは、楽器の技術だけではない」
「吹奏楽は、人生を豊かにする力がある」
ということが少しでも伝われば、嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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