全国の吹奏楽部員を応援するこのブログ「吹ブロ!」を書いている、夢緒と申します。
少しでも多くの方に、吹奏楽を知って欲しい
すでに継続中の方には、より楽しく吹奏楽を続けてもらいたい
という思いで、このブログを書いています。
長いようで短い学生生活。何もしないで過ごすのは勿体ない!
筆者の学生時代は、帰宅部が少数派で、何らかの部活動に所属する人が多かったですが、今時はそうではなく、放課後の過ごし方も様々ですよね。
先生たちの働き方改革により、部活動そのものが廃止になったり、地域を巻き込んだクラブ活動などに移行していく流れがどんどん増えているように思います。
ですが!!
学校単位での部活動がなくなったとしても、こんな時代だからこそ、筆者はあえて言いたいことがあります。
学生のみなさんには、学生生活のうちにぜひ、何でもいいので自分の好きなこと・得意なことを見つけて欲しいのです。
何でもいいので気になったこと・やりたかったことに、真剣に取り組んでみて欲しいのです。
この記事を書いている筆者はと言うと、吹奏楽部に入ったことがきっかけで、学校生活が驚くほど変化しました。
もちろん、楽器の技術が身についたこともそうなのですが、それ以上に、前向きに生きられるようになったことが大きな変化だと感じています。
実際は、変化どころか、人生まで変わったと思っています。
なんだか偉そうに語ってしまっていますが、吹奏楽に出会うまでの私は、これといって得意なことも見つからず、運動が苦手すぎてクラスのみんなに笑われていた、とても地味な子どもだったんです。
当然、始めてすぐから
「私の好きなことは、これだー!!」
と言って見つかったわけではなく、練習を続けてきて1年ほど経ってから、もしかして向いているのかな…?と気づきはじめた感じでした。
続けていくうちに、私は吹奏楽が自分に合っていて、好きだということに確信が持てるようになり、自分自身にも自信が持てるようになりました。
私が自分の経験から言いたいことは、
何かに挑戦してみることで、
「自分はこれを頑張ってきた!」
「私はこれが本当に好き!」
というものを見つけて、誇りや自信を持って生きられる人が、もっともっと増えたらいいのに…
ということなんです。
吹奏楽には、本当にたくさんの魅力があります。
私自身が長年続けてきたからこそ、分かります。
もちろん、吹奏楽はすべての人に合うものではないと分かっていますが、何を始めたら良いか分からないという方に、吹奏楽という選択肢があることを伝えたいと思っています。
私のように吹奏楽部に入ることで、今以上に輝ける人は多くいらっしゃると思うのです。
そこで、この記事では、長く吹奏楽を続けてきた筆者の目線で、
こんな人は特に、吹奏楽部が合っているはずだし、吹奏楽部で輝けるはず!
という方の特徴を3つにわけてご紹介します。
長いようで短い学生生活を充実させて、
「私はこれを頑張ったと、胸をはって言える!」
といえる学生生活を送るために、チャレンジしてみませんか?
卒業後の就職活動においても、学生時代に何か一つのことを頑張ったことは、必ず、あなたならではの強みになります。
学生のうちに何かにチャレンジしたいけど、やりたいことが分からない方、自分が何に向いているのか(好きなのか)分からないという方にはぜひ、この記事をきっかけに吹奏楽という世界を知っていただき、選択肢に入れていただけると嬉しいです。
全員におすすめだけど…こんな方に、特に吹奏楽部をおすすめしたい!【3選】
音楽好きで、地道にコツコツと練習を続けることができる方!
ここで、ちょいと質問です。
■すでに音楽系の習い事をしていて、楽しい・続けたいと感じていますか?
■学校の音楽の授業は、楽しい・好きだと感じますか?
■学芸会などの発表行事のとき、リコーダーやピアニカの練習をしたり、演奏したりするのは楽しいですか?また、そのときに、みんなと同じリコーダーやピアニカだけでなく、特別な楽器(木琴や鉄琴、たいこ、指揮者など)をやってみたいと思ったことはありますか?
質問の回答がYESの方は、吹奏楽部を魅力的に感じていただける可能性が非常に高いです。
吹奏楽部の活動は、「みんなの前で合奏している、発表時のイメージ」が強いかもしれませんが、実際は、地味な練習の繰り返しをしています。
あの発表には、何ヶ月もの練習の積み重ねがあるのです。
音楽の授業でリコーダーやピアニカを演奏するには、譜面を読み、読めた譜面を何度も繰り返し、できるようになるまで練習するという過程が必ず発生します。
先ほどの回答がYESの方は、このコツコツと練習をする過程を「苦痛に感じにくい方」だと考えます。
吹奏楽部においては当然、音楽の授業よりももっと専門的で、高度な練習をコツコツと行うことになります。
もちろん、運動部でも練習が必要だという点でいえば同じですが、座って譜面とにらめっこして練習したり、周りの音をじっと聴いて合わせるような練習が多い点が、吹奏楽部の大きな特徴といえます。
(もちろん、「吹奏楽部はずっと部屋にこもって練習しなければいけない」というわけではないですよ。気分転換に外に出てパート練習や個人練習をすることもあります^^)
リコーダーやピアニカ、歌の練習などを楽しくこなせる方は、とても吹奏楽部向きだと言えます。
はじめは全員、まったくの初心者ですので、音すら出ず、少々辛いかもしれません。
でも、コツコツ練習ができる方は、3ヶ月~半年ほど経つと驚くほどぐんぐん上手くなります。
ポイントは、途中で練習をやめずに、短時間でもいいので決められた練習をコツコツ続けられるかどうかです。
自分一人よりも、みんなで何かをするのが好きな方!
さて、またまた質問です。
運動会の種目についてです。どちらが好き?
個人で結果が出せる徒競走が好き(A)
みんなで協力して優勝を目指すリレーが好き(B)
質問の答えが(B)の方には、吹奏楽部をおすすめしたいです。
吹奏楽は個人で楽器を吹くのではなく、「合奏」です。
たくさんの種類の楽器の音色が混ざりあって、一つのサウンドになります。
そのサウンドは、その時の部員メンバーでしか作り上げられないものです。
主旋律を吹くパートも、伴奏のパートも、リズム刻みの打楽器も、誰一人欠けてはなりません。
つまり、
・個人で成果を出すことよりも、チームプレーで成果を出すことに魅力を感じる方、わくわくする方
・みんなで一つのことを成し遂げた時の一体感が好き
という方は、吹奏楽部を魅力的に感じられる可能性がとても高いです。
実は、吹奏楽にはもう一つ特徴があります。
「主役・脇役の区別はなく、全員が平等な立場で活躍できる」
ということです。
別の記事(吹奏楽部で人生変わった!)でも詳しく書いていますが、吹奏楽部ではどの楽器が欠けても、なんだか物足りない演奏になってしまうのです。
はじめは音を出すことだけで大変だった楽器にも慣れてきて、部員全員での合奏に慣れてくると、
「私が今吹いているメロディは、伴奏があるからこそ生きてくるんだな」
「リズム刻みをしてくれる打楽器がいるから、気持ちよく合奏が進んでいくんだな」
というように、他パートの存在を認め、尊重することができるようになってきます。
とても尊い感覚になります。
あなたも、吹奏楽部の欠けてはならない大切な一員となって、活躍してみませんか?
自分に自信を持ちたい方、自己肯定感を上げたい方!
筆者は今でこそ、こんなふうにブログを書いて自分の考えを発信できるようになりましたが、子ども時代は、嫌なことも嫌と言えず、自分に自信が持てない状態が続いていました。
そして、私は運動が大の苦手です。
これが、自分に自信が持てなかった最大の理由でした。
足が速い子。ドッジボールが得意な子。
そんな子達がクラスで中心になり、周りからも「すごいね」と褒められて、人気があって…。
当時はうらやましくて仕方ありませんでした。
(小学生時代って「体育が得意な子、発言できる子」が最強!みたいになりがちだと思うのですが…みなさん、そうは思いませんか?…私だけでしょうか泣)
今思うと、人それぞれ得意・不得意があるわけで、「自分は運動が苦手なタイプだから仕方ない」と割り切って考えられたら良かったのかもしれませんね。
でも、幼かったこともあり当時の私は、学校やクラス単位の狭い世界だけを見て、比べて、落ち込んでいました。
小学校4年生で吹奏楽部に入ったことがきっかけで、音楽というもともと興味のあったことが少しずつ「特技」として開花していき、同時に、仲間の大切さ・仲間の個性というものを理解していけるようになりました。
「学校生活の中で、部活の時間は楽しい」
「クラスでは活躍できなくても、部活では活躍できている(ような気がする)」
と思えるようになってから、どんどん上達し、前向きに考えられるようになりました。
(最終的には、人生まで変わったと思っています。こちらの記事に詳細を書いています。)
それ以降、青春はほとんど吹奏楽に費やしました。
今考えればろくに遊びもせず、練習ばかりの毎日でしたが(吹奏楽部の大変さについてまとめた記事はこちら)、大変さや辛さよりも、充実感でいっぱいでした。
話を戻しますが…
かつての私のように、自分の苦手なところが目立ってしまっていたり、特技や強みが見つからなかったりして、
・自分に自信が持てない
・何を頑張れば良いか分からない
・学校生活にメリハリや楽しみがなく、つまらない
と思っている方。
そんな方こそ、吹奏楽という音楽の世界に飛び込んで、楽器にトライしてみませんか!
「音楽経験がないから、楽器なんてできないよ」
と思われるかもしれませんが、ピアノなどとは違い、吹奏楽で登場する楽器を事前に習っている人はほとんどいません。
みんな平等に、ゼロから始められるところも吹奏楽部のいいところです。
筆者の後輩で、中学1年生の時点で譜面が読めない状態で吹奏楽部に入部してきた後輩がいましたが、なんと、その後輩は仲間と一緒に一生懸命練習し、2年生になる頃には譜面読みはもちろん楽器の技術も向上し、3年生ではなんとコンクールメンバーに選ばれ、団体戦で全国大会出場を果たしました!
ですがもちろん、練習を続けていっても自分に合わないと感じたら、無理に続ける必要はありません。
スパッと辞めればいいだけです。
(実際、筆者の友人たちは、高校に上がるタイミングなどで吹奏楽をやめて別の部活にシフトした人と、大学・社会人までずっと続けてた人とで分かれている印象です。)
この記事を読んで
「ちょっと気になってきたかも…」
と思ってくださったあなた。
ぜひ一度、通われている学校の吹奏楽部の演奏を真剣に聴いてみるところから始めてみていただきたいなと思います。
その中の一員になることを想像したとき、わくわくする気持ちや、ときめく瞬間があったら、ぜひ飛び込んでみてほしいと思っています。
まとめ
この記事では、筆者自身の経験から、
「自分はこれを頑張ってきたと、胸をはって言える!」
「自分はこれが好き!」
というものに出合える人を一人でも増やしたいという思いがあることを、お伝えしました。
そして、出合えたことで人生を変えてくれた吹奏楽の魅力と、吹奏楽に向いている方の特徴3選をご紹介してみました。
いかがでしたか?
学生時代の経験や、そのとき得たものは、その方の人生の土台になってくれます。
何かを頑張った経験や体験は、自分の人生に誇りを持たせてくれます。
もちろん、学生時代を過ぎたとしても、いくつになっても挑戦はできますが、学生時代こそ最もフットワーク軽く、挑戦できると思うのです。
筆者も、小学生だったからこそ、あまり深く考えずに、
「私、他のことに比べて音楽は好きかな」
くらいの軽い気持ちで吹奏楽の世界に飛び込むことができたと思っています。
その結果、人として大きく成長することができ、充実した学生時代を過ごすことができました。
この記事を読んでくださったことで、自分が心から好きだと思えるものを見つけたり(見つけようとちチャレンジしたり)、吹奏楽やってみようかなと考えてくださる方が一人でも増えれば、とても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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