全国の吹奏楽部を応援するこのブログ「吹ブロ!」を書いている、夢緒と申します。
少しでも多くの方に、吹奏楽を知って欲しい
すでに継続中の方には、より楽しく吹奏楽を続けてもらいたい
という思いで、このブログを書いています。
木管楽器の種類と役割
この記事では、吹奏楽で登場する楽器を、初心者向けに説明しています。
今回は、木管楽器編です!
フルート
- 登場する楽器の中では一番の高音域
- 小鳥のさえずりのような、かわいらしく、澄んだ音
- メロディを担当することが多く、速いパッセージも多々ある
- 見た目で惹かれる人が多い?だからこそ…(夢緒の偏見あり😋)
フルートといえば、管楽器の中で唯一の「横笛」の楽器です。
フルートという名前を知らない人でも、「えーと、あの横笛のやつって、何ていう楽器だっけ?」という感じで、「横笛」として知られているのではないでしょうか。
楽器はそれぞれ、高音域から低音域まで、その楽器が出せる「音域」というものがありますが、フルートは吹奏楽の中で登場する楽器の中でもっとも高音域を担当します。
音色のイメージとしては、「鳥のさえずり」の表現がぴったりです。
音色自体は、澄んだ、よく響く音が出るため、他の楽器とも音なじみが良いのですが、速いパッセージを任されることも多い楽器です。(速いパッセージは、速いスピードでたくさんの音を吹かないといけない場面です。速さについていけるように、運指の練習が必要です。これは、フルートだけではなく木管楽器の宿命といえるでしょう。)
フルートの楽器の長さが短くなり、さらに高音域を担当する「ピッコロ」という楽器もあります。楽団の人数や曲により、ピッコロ奏者が不在の場合もありますが、ピッコロの音色で楽団全体の音色がより華やかになります。
↑この画像の、右側にある黒色の楽器が、ピッコロです。
クラリネット
- オーケストラにおけるヴァイオリンの役割を担う
- リードを使って音を出す
- メロディーだけではなく伴奏やハーモニーも。何でもお任せ!
- まろやかな音から、ひょうきんな音まで自由自在
実は、夢緒が吹奏楽部で担当していたのも、クラリネットなのです。
ですので、クラリネットについて詳しく語り出すと長くなりすぎてしまいます…。
あくまで今回は、簡単な紹介に留めておきますね(クラリネットに関する詳しい記事を、改めて別で書こうと思っています。)
クラリネットは、見た目はリコーダーが少し長くなったような縦笛で、色は黒色です。
一見すると地味かもしれませんが、実際は、決してそうではありません。
オーケストラでヴァイオリンが主役と言われますが、吹奏楽におけるクラリネットはそれと同じ役割だと、よく言われています。
他の楽器の奏者と比べて奏者の人数が多く(これを楽団では「パートの人数が多い」と言います)、メロディから伴奏まで幅広くこなせる、木管楽器における何でも屋さんです。
音域も、高音域から中音域まで幅広く担当します。
吹き方の特徴として、楽器の口に当てる部分(マウスピース)に「リード」という部品をつけて、リードを振動させて音を出すという仕組みがあります(このような吹き方の楽器は「リード楽器」と言われます)。
音色はと言うと、見た目通りの木のぬくもりを感じるような、まろやかな音が出ます。
ある程度吹けるようになると、音色の雰囲気を曲にあわせて変えることができるようになりますので、クラシック曲だけではなくジャズ等でも使われます。
サックス
- 見た目の華やかさはピカイチ!人気も高い
- 「アルト」「テナー」など種別がある
- クラリネットと同じ「リード楽器」の仲間
- 主役の場面だけではなく、大きな別の役割も
見た目の格好良さで、非常に人気のある楽器です。
素敵なフォルムをしており、色もゴールド。とても華やかな見た目ですよね。
そんなサックスという楽器は、正式名称はサクソフォンと言います。
同じサックスパートの中でも「アルトサックス」「テナーサックス」など、いくつか種類があり、吹奏楽においてはこの人はアルトサックス奏者、この人はテナーサックス奏者…というように、はじめにどれを担当するか決めることが多いです。
音の出し方は、前述のクラリネットと全く同じやり方で、リードを振動させて音を出す手法です。
見た目から「吹奏楽の主役なんでしょ?」と思われがちですが、そういう場面だけではありません。
サックスは中音域を担当し、独特なハスキーボイス音が出るため、木管楽器と金管楽器の音を混ぜる役割を担ってくれています。
サックスの音色が加わることで、バンド全体の音色に、深みを持たせてくれます。
もちろん、ジャズなどでは一番の主役として、ソロパート(一人だけがメロディを担当する場面)を任される場面が多々あります。
オーボエ
- リードを2枚使って音を出す、少し特殊なリード楽器
- 音色が本当に魅力的で、独特。ソロパートが非常に多い。
- 音程合わせや楽器の調整が難しいとされており、初心者さんは少々苦労するかも…でも、その分、オイシイところも多い!
クラリネットの見た目によく似ているオーボエ。
特徴は、なんといってもその「音色」です。
とても独特で魅惑的な、他の楽器では簡単にマネできないような音色が出ます。
そのため、ソロパートを担当する場面が他の楽器に比べて非常に多いです。
オーボエの音を聴くと、曲の雰囲気や、その世界に引き込まれてしまいそうな感覚になるほどです。
吹き方については、クラリネットやサックスと同じ「リード楽器」の仲間ではありますが、クラリネットやサックスが1枚しかリードを使わないのに対して、オーボエは2枚重ねて音を出すという大きな違いがあります。
リードの管理もそうですが、オーボエ自体がとても繊細な楽器のために、音程の調整(専門用語でピッチと言います)が少々難しいこともあり、合奏の際、合わせるのに苦労するようです。
それでいて、ソロパートなどの目立つ場面も多いとなると、初心者さんとしては楽しんで演奏する余裕がもてず「なぜオーボエを選んでしまったんだろう…」と思ってしまうこともあるとか…。
ですが、先ほど述べたように、オーボエほど独特で魅力的な音色を出せる楽器は他にはありませんし、オーボエ奏者が不在だからといって、簡単に他の楽器で代用できるようなものではありません(小規模の楽団で、オーボエ奏者が一人もいない場合は別ですが)。
また、クラリネットやトランペットなどの多人数パートでは、しばしばソロパートの争奪戦が繰り広げられますが、オーボエは吹奏楽団に奏者がいたとしても1人、多くて2人。
そのため、ソロパートはほぼ確実に自分のものです(笑)。
上手にオーボエが吹けるようになれば、吹奏楽で、こんなに楽しくてオイシイ楽器はないと、個人的には思います!
♪夢緒の思い出コーナー♪
その楽器の「イメージ」って、ありますよね。
例えば、フルートはなんとなく女性が多そう、とか、大きな楽器になればなるほど体格の良い男性が吹いていそう、とか。
ですが、ご自身が楽器を選ぶ時は、ぜひそのイメージを一切捨てて、心から興味のある、やってみたいと思える楽器で選んでもらいたいと、私は思っています。
夢緒が所属していた吹奏楽部と、とある別の学校の吹奏楽部とで合同練習をした時のこと。
なんと別の学校の吹奏楽部では、体格の良い体育会系男子が、フルートを吹いていたのです。
私も当時はまだ、楽器のイメージを捨てきれずにいましたので驚きましたが、とても新鮮で、応援したくなったのを覚えています。
その体育会系男子の演奏も、女子と比べるとどことなく力強い音色に感じられ、男性奏者ならではの魅力があるように感じました。たった数時間、一回限りの合同練習でしたが、彼の名前を覚えられましたし、強く印象づけられました。
イメージなんて、関係ありません!
長年吹奏楽を続けてきた夢緒としてはむしろ、ギャップがあったほうが…とさえ思います。
私のこの経験が少しでも、これから楽器を始める方、吹奏楽部へ入部する方の楽器選びの参考になればとても嬉しいです。
まとめ
今回の記事では、吹奏楽で登場する楽器について、木管楽器に絞って、夢緒目線でご紹介してみました。
木管楽器の中でも、吹奏楽における役割が楽器によって様々で、どの楽器も欠けてはならない一員なのだということが少しでも伝われば、嬉しいなと思います。
金管楽器に絞った記事、打楽器に絞った記事なども書いていますので、よろしければご覧下さい♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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