【吹奏楽】初めてのソロ、どう練習する?「ソロ」と「ソリ」の違いや、ソロの多い楽器も紹介!

おすすめ練習法

全国の吹奏楽部員を応援するこのブログ「吹ブロ!」を書いている、夢緒と申します。

少しでも多くの方に、吹奏楽を知って欲しい

すでに継続中の方には、より楽しく吹奏楽を続けてもらいたい

という思いで、このブログを書いています。

吹奏楽部員なら一度は経験してみたいソロ。任された時のオススメ練習方法や、どんな人が選ばれやすいのか、解説します。

吹奏楽は合奏が醍醐味であり、筆者も、吹奏楽を通して合奏の魅力に取り付かれた一人です。

ですが、部員の中で自分一人だけが主旋律を吹くことができる「ソロ」は、吹奏楽部員にとって非常に特別な存在です。

吹奏楽部に入部し、先輩達がかっこよくソロで演奏しているのを見て、

「いつかは私も…」

と、憧れますよね。

そして、いよいよ自分に初めてソロが回ってきた時は、うれしい反面、常に不安と戦い、本番は緊張して頭が真っ白になってしまった…という人もいるのはないでしょうか。

この記事では、吹奏楽部でソロを任された時にぜひ取り入れていただきたい、おすすめの練習方法を紹介します。

ここで紹介する練習方法は、筆者自身が実際に取り入れた練習で、それを取り入れてからは

「ソロを任されてから、音が大きくなって、音色もきれいになったね」

と周りから言ってもらえるようになったので、試していただく価値はあるはず!と思っています。

また、ソロに関連して、

・吹奏楽で、ソロの多い楽器とは?

・「ソリ」という言葉が出てきたけど、「ソロ」とどう違うの?

・ソロに選ばれやすい人とは?

これらについても、筆者の経験をもとに、解説します。

部活で初めてソロを担当することになった方や、いつかソロをやってみたいな…と思っている方向けに記事を書いていますので、ご参考になれば幸いです。

「初めてソロを任された~!どうしよう!」そんなあなたに取り入れてほしい練習とは

まずは、おめでとう!選ばれたことに自信を持とう!

吹奏楽部でソロを任された時は、

どうしよう!

本番うまくいくかな…。

と心配になってしまいますよね。

ですが、まずは、本当におめでとうございます!

どのような曲であったとしても、どのような選出方法であったとしても、何人かの部員の中からあなたが「選ばれた」ことは事実です。

また、ソロ奏者を選ぶ時に

「まあ、誰でもいいけど、この人でいいや。」

という感じで、妥協するような形で選ぶことは絶対にありませんし、あなたは「ソロにふさわしい」と判断されて、選ばれたのです。

ぜひ、自分に自信を持って下さい。

「選ばれたからには、聴かせてやるぞ!!」

という気持ちを持っていただきたいなと思います。

次の章では、ソロが決まってから本番までに取り入れていただきたい練習方法を紹介します。

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ソロ向けて、自分に「少しの負荷」をかけて練習してみよう

初めてソロを任された時はもちろんですが、初めてでなかったとしても、うまく吹きこなせるかどうか、本番まで不安は尽きないですよね。

そこで、筆者がおすすめする練習方法をご紹介します。

それは、本番までの間、毎回の練習で「少し負荷をかけて練習する」という練習方法です。

「負荷をかける」といっても、具体的な方法は、楽器により異なります。

例として、クラリネットの場合で紹介しますね。

実は、ここで紹介する内容は、筆者自身が試して効果のあった練習方法なのです^^

以下の2つの練習を取り入れました。

①いつも使っているリードよりも、厚いリードで練習する

→筆者は普段「3半」のリードを使っていたので、「4」の厚さで練習。

②ソロを他の部員に聴いてもらい、コメントをもらう

→ソロの部分が一通り吹けるようになったら、部員や先生から客観的なアドバイスをもらう。

筆者がソロを担当することになった譜面は、ゆったりとしたテンポで、メロディを歌うように吹く必要がありました。

そのため、ソロを吹くと決まった時から

「このゆったりなテンポでソロか…。本番、息が持つかな…」

という心配が尽きませんでした。

また、筆者が所属していた吹奏楽部は、部員数も多く(中学校で部員が60名以上いたと記憶しています)、比較的厳しい部だったので、ライバルがそこら中にいる状態でした。

ですので、せっかくソロをもらえても、そのうち他の誰かと交代させられてしまうのでは…という不安も、常につきまとっていました。

そんな環境の中で、自分自身がソロを成功させるために、以下のように考えました。

「息が持たないので、ソロを吹く時に弱々しい音になってしまう」という事態は避けたかったので、まずは、リードを厚いもので練習するようにしてみました。

やはり「3半」のリードで慣れている状態で「4」で吹くのは初めこそ辛かったですが、慣れてきますし、ソロを成功させるためだ!と言い聞かせると、自然と気持ちも上がって、自分を奮い立たせることができました。

次に、自分一人で繰り返し練習するだけだと、一通り譜面通りに演奏できれば「まあ、ある程度吹けているんじゃないかな」と、自己満足で終わってしまいそうだと感じたので、他の部員に声を掛けてソロを聴いてもらい、アドバイスをもらうことにしました。

指揮者である顧問の先生はいつも忙しそうでしたが、タイミングを見計らって「ソロを聴いてもらえないですか?」とお願いしに行きました。

先生としても、自分からアドバイスをもらいに来たことに驚いたようで、その姿勢を認めてもらえました。

そして、この練習方法を2~3ヶ月試したことで、どのような効果・変化があったのかは、下記の通りです。

【効果1】3半に戻した時、とてもラクに吹ける感覚があり、長く音をのばす時も余裕が持てるようになった

【効果2】周りから「音色がきれいなままで、音が大きくなった」と言われるようになった

【結果3】「自分らしいソロ」が吹けるようになった

結果としては、ありがたいことに、このような良い効果がたくさんついてきました。

そして、「人に聴いてもらう」ということを日頃からやっていたことで、本番も緊張しすぎることなく(「緊張しなかった」と言ったら嘘になりますが…)、無事に演奏を終えることができました。

負荷をかけたり、練習方法を工夫したりする方法について、ここまでクラリネットの場合で解説してきましたが、他の楽器の場合の取り入れ方を少しご紹介します。

紹介する内容は、筆者の楽器仲間たちが取り入れていた内容を聞いたものです。

【①すべての楽器向け】

ソロをかっこよく吹きたいけど、自分が吹いている時の姿勢が気になる。口の形(アンブシュア)が崩れていないかどうか心配…

→毎回、鏡を見ながら演奏する時間を作る

【②金管楽器向け】

すぐにバテてしまうのをなんとかしたい…

→自分で時間を決めて(はじめは10分~などの短時間でOK)、その間は唇を楽器から離すことなく連続して吹く練習をすることで持久力アップ

これらはあくまでも一例で、他にも様々な工夫の仕方があると思います。

ソロを成功させるために、いつもの練習をいつも通り行うだけではなく、ぜひここでご紹介したような、プラスアルファの要素を取り入れてみてください♩

☆初心者さんは厚さ「3」がオススメです。

慣れてきたら「3と1/2」で安定して吹けるようになれれば◎です!

厚さ「4」に挑戦してみたい方は、まずはバラで購入してみてはいかがでしょうか♩

「ソロ」と「ソリ」はどう違う?

ソロは一人、ソリは複数人。どちらも責任は重大!

「ソロ」とよく似た言葉で「ソリ」というものがあります。

吹奏楽の譜面では、どちらもよく登場しますので、違いを知っておくと便利です。

【ソロ(Solo)とは】

旋律(メロディ)を一人で演奏することを言います。

「一人」というところがポイントで、分かりやすいです。

【ソリ(Soli)とは】

ソロの複数形で、旋律を複数人で演奏することを言います。

例えば、「クラリネットでソリを吹く」となった場合、クラリネットで決まった2人~3人だけでメロディを演奏します。

つまり、3人とも音が違い、ハーモニー(ハモり)のようになっていますので複数人とは言っても、責任重大です。

また、ソリは同じ楽器とは限りません。

例えばフルート1人、クラリネット1人、オーボエで1人の合計3人でソリを吹くという場合もあります。

その場合、フルート・クラリネット・オーボエそれぞれで譜面上は全く別の動きをしていても、3人で吹くと見事にパズルのように組み合わさり、美しく繊細なメロディができあがります。

パート内のルールに従って、ソロ・ソリの部分を吹く人を決めよう

「ソロ」または「ソリ」の部分には、譜面上に「Solo」「Soli」と小さく記載されています。

例えばフルートやクラリネット、トランペットなどの人数が多いパートについては

「配られた譜面にSoloと書いてあるけど、誰がこの部分を吹くの?」

という問題が出てきます。

これは、その部やパート内のルールによって違いがあり、

「ソロが出てきたら、必ずこの人(上級生等)が吹く」

と決まっていることもあれば、

「毎回、みんなで相談して選ぶ」

というところもあると思います。

また、中には、パート内で決めるのではなく

「指揮者の先生が決める」

という場合もあるかもしれません。

ご自分が所属している部のルールに従って決めることになりますので、もし自分がソロの部分を吹きたくても、誰にも相談することなく勝手に吹くことはやめておきましょう(;^_^

自分が吹きたいという場合、その希望をパートリーダーやパートのメンバーに伝えて、きちんと決まってから、ソロ部分の練習を始めるようにしましょう♪

どんな人が、ソロに選ばれやすい?ソロが多い楽器は?

ソロに選ばれやすい人の共通点、特徴とは

吹奏楽部員なら

「一度でいいのでソロをやってみたいなぁ…」

と憧れますよね。

ですが、ソロをやってみたいと思っていても、

「やりたい!」

と言って必ずできるわけではないのが、辛いところですよね…。

では「ソロに選ばれる人」とは、どんな人なのでしょう。

吹奏楽を長年経験してきた筆者の目線で、ソロに選ばれやすい人の特徴を考えてみました。

まず、ソロに選ばれる人の共通点1つ。

それは

「基礎練習を大切にして、毎回欠かさず取り入れている」

という点です。

基礎練習は、ソロを吹く・吹かない関係なく、楽器の上達には絶対に欠かせないものです。

これは、長年の経験上、断言できます。

日頃から基礎練習を続けることで、確実に安定した音が出せるようになります。

安定した音が出せるようになることは、楽器上達における土台となる部分で、ソロを吹く場合にも必要不可欠な技術です。

逆に、安定した音が出せない状態だと、ソロを任せることはなかなか難しいということになります。

筆者がおすすめする基礎練習については、こちらの記事で紹介していますので、取り入れるべき基礎練習がわからない方は、ぜひご参考にしていただければと思います。

【初心者向け】吹奏楽部において「うまい人」ってどんな人?特徴を知って、自分も上達しよう!【特徴3選】 | 夢緒の吹奏楽の部屋(新しいタブで開く)

そして次に、ソロに選ばれる人の特徴について、下記の5つにまとめてみました。

基礎練習を続け、プラスアルファの要素として下記の特徴がある人が、選ばれやすいといえるでしょう。

①自分の演奏に自信を持っている人

②大きな音で演奏できる人、安定した音色で演奏できる人

③責任をもってやり遂げようという気持ち、責任感のある人

④ソロを経験することで、さらに上を目指せるような向上心のある人

⑤本番までの時間を逆算して必要な練習ができる、計画的な人

どれも大切な要素ですが、①②は特に、基礎練習が習慣化されている方は自然と身につくことがほとんどです。

基礎練習は地味だし、飽きてきてしまう気持ちはわかります。

ですが、いつかソロを…!と思っている方は、ぜひ基礎練習の段階で「誰かに聴いてもらっているんだ」という気持ちで、ぜひ取り組んでみてください。

何も考えずに練習するよりも、格段に、レベルアップの速度が速くなりますよ。

筆者の独断と偏見で選ぶ、吹奏楽でソロの多い楽器ランキング!

ここで、長年吹奏楽を続けてきた筆者が選んだ、「吹奏楽に登場する楽器の中で、ソロの多い楽器ランキング」を発表したいと思います♪

1位…オーボエ

2位…サックス(特にソプラノサックス、アルトサックス)

3位…トランペット

4位…フルート、クラリネット、ユーフォニアム(同率4位)

この順位はあくまで、筆者がこれまで演奏してきた曲や経験などから独断で決めたものですので、みなさんが考えるランキングとは異なると思います(;^_^

1位:オーボエは、筆者としては文句なしの1位でした。

筆者の担当楽器はクラリネットで、パート人数が10人近いことも多く、譜面にソロがあったときはパート内で顔には出さないものの、みんなが

「私がソロを勝ち取ってやる!!」

と、ひそかに闘志を燃やしており、筆者としてもライバルたちに負けるわけにはいかず、いつもソロ争いに疲れていました…。

パートの人数が少なく、なおかつソロパートの多いオーボエを、何度うらやましく思ったことか…。

2位:サックス、3位:トランペットは、どちらもかっこよく決まる系のソロが多くて、クラリネットはしっとり系のソロが多いので、とても憧れましたね。

4位は決めきれず、フルート、クラリネット、ユーフォニアムが同率になってしまいました。

中でもユーフォニアムのソロは、金管楽器にもかかわらずたっぷりと、ゆったりと歌うようなソロが多い印象で、これまた、クラリネット奏者の筆者から見たら

「なんてオイシイ楽器なんだ…!」

と何度も思わされました。

以上、独断と偏見で決めた、ソロの多い楽器ランキングの解説でした!

まとめ

この記事では、吹奏楽部における「ソロ」に関することに特化して、

・ソロを任されたときのオススメ練習方法

・ソロに選ばれやすい人の特徴

・ソロの多い楽器の紹介

について、経験者である筆者の目線で解説してみました。

あなたが初めてソロを任されることになった時、ぜひこの記事で紹介した「少し負荷をかけた練習」を取り入れ、レベルアップに役立てていただきたいと思っています。

また、現時点ではまだソロを任されたことがない方も、チャンスはこれからたくさんあります。

この記事で紹介した「ソロに選ばれやすい特徴」を知っていただき、基礎練習をおろそかにせず、いつも人に聴いてもらっている意識で練習してみてくださいね。

確実に音色が変わってきて、ほかの人との差が開いていくはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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