【吹奏楽初心者】「遅れてる」「走ってる」…演奏のズレを指摘される方必見!メトロノームの重要性を解説。

おすすめ練習法

全国の吹奏楽部員を応援するこのブログ「吹ブロ!」を書いている、夢緒と申します。

少しでも多くの方に、吹奏楽を知って欲しい

すでに始めている方には、より楽しく吹奏楽を続けてもらいたい

という思いで、このブログを書いています。

楽器初心者にとってメトロノームがいかに大切か、解説します!

カチカチと一定間隔で音を鳴らしてリズムを刻んでくれる、メトロノーム。

音楽室などで、みなさんも一度は見たことがあると思います。

今時は、昔ながらの振り子式のものだけではなく、様々な種類のものが出ていますので、おしゃれでかわいいメトロノームをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、楽器練習の強い味方であるメトロノームについて、種類のご紹介だけでなく、初心者の方におすすめの使い方をご紹介します。

特に初心者の方にとって、日頃からメトロノームを使って練習することは、とても大切で、有効な練習方法なんです。

メトロノームを使って練習するクセをつけられるかどうかで、今後、その方のリズム感の付き方が、まるで変わってきます。

また、リズム感だけでなく、吹奏楽部にとって大切な「指揮者に合わせて演奏をする力」も、メトロノームを使った練習を続けることで、身につけることができるのです。

信じられないかもしれませんが、この記事の筆者である私が長年吹奏楽を続けてきた中で学んだ真実です。

吹奏楽での活動の中心は合奏であり、ソロ演奏ではありません。

一人一人の好きな速さで演奏するのではなく、指揮者が指揮棒を振るテンポに合わせなければなりません。

・日頃、練習中に指揮者から「合っていない」「速くなっている」「遅れている」など、周りとのズレを指摘される方。

・「演奏を指揮に合わせるのって、案外難しいなぁ」と思っている方。

・「メトロノームなんて使う意味あるの?自分の演奏したいテンポや感覚で吹けばいいんじゃないの?」と判断し、メトロノームを使わずに練習している方。

この記事は、このような方必読の内容となっています。

メトロノームを侮ってはいけません^^

この記事が、吹奏楽部で頑張っているみなさんの、日頃の練習に少しでも役立てばうれしいです。

メトロノームの種類は大きく分けて2種類【振り子式・電子式】

私が吹奏楽部に入ったうん十年間前は、メトロノームといえば振り子式しかありませんでしたが、今は様々な種類のメトロノームが出ています。

楽器屋さんのような店舗だけではなく、ネットで購入できるものも多く、デザインも多種多様で選ぶのに迷ってしまうくらいの種類があります。

そんな中で、この記事ではメトロノームの種類を大きく2つの種類に分けて説明します。

①振り子式(昔からあるタイプ、パート練習や合奏で必需品)

振り子式は、みなさんが「メトロノーム」と聞いて最初に思い浮かべる、音楽室などで一度は見たことがあり、昔からあるタイプのものです。

500ミリリットルのペットボトルくらいのサイズが一般的ですが、その4倍くらいの大きさの、楽団全員での合奏用に使えるビッグサイズもあります。

(ビッグサイズのメトロノームであれば、全員での合奏時もとても見やすいので、使われている学校も多いかもしれません^^)

このタイプのメトロノームは、平らな床に置いて使うもので、雑に扱ってしまったり、平らでないところで使ったりすると正確にリズムを刻めなくなる(壊れてしまう)ので、実はとても繊細です。

ですので、持ち運びなどにはあまり適さないタイプですが、「カチッ カチッ」としっかり音が鳴り、「耳でも」、「目でも」、左右の大きな揺れを確認しやすいことがポイントです。

②電子式(種類が豊富&持ち運びしやすい◎)

電子式は、振り子式とは違い、電池を入れて動かすことができるタイプの小型のメトロノームです。

こちらのタイプは、非常にたくさんの種類が出ていて、練習スタイルに合わせて使いやすいものを選ぶことになります。

振り子式とは違い、平らなところでなくても置けますし、譜面台にぶら下げたり、腕時計のように身につけて使えたりするものもあり、扱いやすい点がポイント。

振り子式が合奏などの複数人での練習に適しているのに対して、電子式は個人練習に適しているといえます。

個人個人の練習スタイルや使い方に合ったものを選べるところも、楽しいですよね^^

ぜひ、毎日の練習が楽しくなるような、自分の好きなカラーやデザインのものを見つけていただきたいです♩

初心者さんは振り子式一択!その理由は…

耳だけでなく、「目」でもメトロノームを感じながら練習しよう!

メトロノームを ①振り子式 と ②電子式 に分けてご紹介しましたが、

長年吹奏楽を続けてきた筆者としては、初心者のみなさんは、

まずは①振り子式 を使った練習に慣れるべきだと、強く思います。

その理由は、種類分け(振り子式と電子式)の部分でも書いたように、

「目」と「耳」の両方を使って、振り子の動きをしっかり確認できるからです。

電子式でも、物によってはディスプレイ画面上で振り子の動きを確認することは可能ですが、

振り子式と比べてカウントの音が小さく周りの楽器の音に埋もれてしまったり、そもそも、カウント音だけしか鳴らない(ディスプレイで振り子が左右に揺れる動きが出ない)タイプもあったりしますので、特に初心者の方は「合わせているつもり」になってしまいがちなのです。

実はこの、振り子式メトロノームを使った、目でも耳でも左右の揺れを確認しながらの練習は、とても大きな意味があります。

「メトロノームの振り子が左右に大きく揺れる動きに合わせて演奏する」

ということは、つまり

「指揮者に合わせて演奏する」

という練習にもなっているのです。

このことに気付かず、メトロノームに合わせる練習をしないままでいると、合奏で指揮者から

「遅れているよ」

「急がないで!」

などと、指揮とのズレを指摘されてしまう可能性があります。

自分の感覚は、意外とズレている。

メトロノームを使った練習に慣れていない方や、普段あまりメトロノームを使って練習していない方は、

メトロノームなんて使わなくても、私は、自分の吹きやすいテンポで練習したいし、自分の感覚を信じているから…

と考える方もいるかもしれません。

ですが、その考え方は少し危険です。

思った以上に、「自分の感覚」というのは、正確なメトロノームのカウントからズレています。

吹奏楽はソロ演奏ではなく、あくまで、「合奏」がメインです。

大人数での合奏では、当然、全員が指揮者に合わせて演奏することになります。

自分としては一定の速度で吹いているつもりでも、知らず知らずのうちに、自分の吹きやすいペースで演奏してしまっていて、指揮者や、他の奏者とズレが出てしまうことがあるのです。

具体的に言うと、

譜面上の吹きやすい、簡単な部分は、自分の吹きやすいようにどんどん速くなっていきます

(こういう場合、合奏では「走る」という言い方をすることが多いです。)

逆に、難しいと感じる部分は、自分の吹きやすいようにどんどん遅くなっていきます。

(こういう場合、合奏では「遅れている」と言われることが多いです。)

このようなズレは、なかなか自分では気づきにくいところです。

ぜひメトロノームを使って、一定のテンポで走ることも、遅れることもせずに吹けるかどうか試してみてください。

思った以上に、一定のテンポで演奏することが難しいことだと、気づいていただけると思います。

メトロノームを使った練習に慣れ、一定の速度で安定して吹けるようになれば、合奏時に指揮者に合わせることが、とても簡単に感じられるはずですよ^^

振り子式に慣れたら、便利な電子式も取り入れよう♩

この記事では、メトロノームを

①振り子式 と ②電子式

に分けて説明し、①振り子式を使った練習の大切さについて書いてきましたが、決して、

「②電子式はおすすめしない!使うな!」

と言いたいわけではありません(^_^;

まずは、①振り子式 を使って練習することに、とにかく慣れること。

つまり、自分のペースで速くなったり、遅くなったりせず、どんな時も(個人練習でも、パート練習でも、合奏でも、本当にどんな時も!!)メトロノームの振り子に合わせて演奏する意識を持つことが、大切だと考えています。

振り子式メトロノームに慣れてきたら、次の段階として、電子式を取り入れていただく方法をおすすめします。

電子式メトロノームは、合奏やパート練習で指摘された部分を、個人練習でより細かく、繰り返し練習する際にとても有効だと考えています。

例えば。ある日の合奏中、速いテンポで難しい指使いをしないといけない場面で指揮者から「遅れているよ」と指摘されてしまった時。

そんな時は、その部分を個人練習の時間にしっかり復習しましょう。

ここで、電子メトロノームの出番です。

運指が問題なくできるようになるまで、まずはゆっくりのテンポから始めて、少しずつ実際の速度まで上げて吹く練習をしていきましょう。

このように、個人練習時のお供として、電子メトロノームは活躍します。

あくまでも、振り子式メトロノームでの練習に慣れてきた頃、取り入れてみるのをおすすめします。

まとめ

この記事では、メトロノームの大まかな種類の解説(①振り子式②電子式)と、メトロノームを使って練習する必要性を、初心者の方向けに解説してみましたが、いかがでしたか?

普段メトロノームを使って練習していない方は、自分自身はそのつもりがなくても、知らず知らずのうちに、

「みんなで合わせて演奏している」

ということを忘れ、

「自分の吹きやすい速度で演奏している」

という状態になっている場合があります。

吹奏楽はあくまで、合奏がメインです。

メトロノームに合わせることができなければ、指揮者に合わせることは難しいです。

指揮者や部員のみんなと気持ちよく合奏ができるようにするためにも、みんなが同じテンポを感じて吹けるように、メトロノームを使いながら練習していけるといいですね♩

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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